年金から借りる。年金受給者が年金を担保にお金を借りる方法

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年金からお金を借りる

年金を利用してお金を借りるというと闇金融などをイメージしそうですね。

でも実はきちんと国が認可した、年金を担保にしてお金を借りる機関があります。

 

それが独立行政法人福祉医療機構の年金担保貸付事業と、日本政策金融公庫の事業です。

一般的には福祉医療機構の年金担保貸付を利用することになります。

年金受給者が一時的に小口のお金が必要になったときに利用することができます。

年金担保貸付事業は一般的にあまり知られていません。

 

そこで、ここでは年金担保貸付事業の基礎知識と借入方法について紹介します。

年金受給者でお金が必要になった人はぜひ年金担保貸付事業の基本的なことだけでも頭に入れておいてください。

 

年金担保貸付事業とは?

年金担保貸付事業とは?

独立行政法人福祉医療機構の年金担保貸付事業と聞いても、まったくイメージが湧かないかと思います。

どんな人が利用できて、どのような条件でお金を借りられるのか。

まずは年金担保貸付事業の基本的な知識からチェックしていきましょう。

 

利用条件

年金担保貸付を利用できるのは、下記の証書を持っていて、その年金を受給している人が対象になります。

  • 厚生年金保険年金証書
  • 国民年金・厚生年金保険年金証書
  • 船員保険年金証書
  • 国民年金証書
  • 労働者災害補償保険年金証書

これらの年金を受給している人であれば、年金担保貸付を利用することができます。

ただし、すでに以下のような方は利用することはできません。

  • 年金担保貸付を利用している
  • 生活保護を受けている
  • 年金の支給が全額停止している

また、借りたお金はギャンブルや公序良俗に反する用途には使用することができません。

公務員として働いていた場合は、日本政策金融公庫から年金担保貸付を受けてください。

 

金利

年金担保貸付は国が認めた事業であるものの、お金を借りた場合は利子が発生します。

利子は常に変動していますが、平成29年9月1日現在の利子は下記になります。

  • 年金担保融資:2.1%
  • 労災年金担保融資:1.4%

金融機関からお金を借りるときと比べて、かなり低金利であることがわかります。

年金受給者は銀行や消費者金融からお金を借りるよりは、年金担保貸付を利用するほうが圧倒的に有利ですよね。

そもそもカードローンなどの審査資格の年齢をオーバーしている可能性があり、借りることができないケースが殆どです。

そんな人にとって、低金利でお金を貸してもらえる年金担保貸付はとてもありがたい存在です。

 

融資限度額

融資限度額

年金担保貸付は年金受給者の強い味方ですが、借りることができる金額には限度があります。

年金担保融資の限度額は次の3つの要件をすべて満たす必要があります。

  1. 10万〜200万円(使途が生活必需品の購入の場合は10万〜80万円)
  2. 受給している年金の年額の0.8倍
  3. 1回あたりの返済額の15倍(最大返済額は1回あたりの年金支給額の1/3まで)

年金を1年間で150万円受給している場合について考えてみると…

毎月2万円返済するなら、条件2では最高額が120万円になります。

しかし条件3で30万円になりますので、借りられるお金は30万円ということになります。

 

資金使途

年金担保貸付で借りたお金は何にでも使用していいわけではありません。

資金使途は下記の8つに限られていて、人間らしい生活を維持するためだけに使用可能となっています。

とはいえ、自己申告だと「生活必需物品の購入」として、遊びに使うようなこともできます。

申請時には確認のために、見積書などを提出する必要があります。

保健・医療 介護・福祉 住宅改修等 教育
冠婚葬祭 事業維持 債務等の一括整理 生活必需物品の購入

 

連帯保証人

年金担保貸付が低金利でお金を借りられるのは、借りるときに連帯保証人を必要とするためです。

もし返済しきれなくなった場合は、連帯保証人が返済することになり、完全に返済できなくなるというリスクを回避できます。

連帯保証人には審査があります。

もし審査に通らなかったり、連帯保証人がいなかったりするような場合は、信用保証機関の信用保証制度を有料で利用することも可能です。

 

返済方法と返済期間

返済方法ですが、受給する年金から、自分で申告した返済額が直接差し引かれます。

つまり、自分で毎月の返済額が決められる、ということですね。

  • 返済の下限…1万円
  • 返済の上限…1回の年金受給額の1/3

この返済金額は、融資限度額と年金受給額に連動しています。

ひと月の年金受給額が10万円で、毎月1万円の返済で申請した場合、返済期間の年金受給額が9万円になります。

 

1回あたりの返済額の15倍までしか借りることができません。

例えば、返済額が1万円のときm借りられる金額の上限は15万円です。

この場合は15万円+利息の返済がありますので、返済期間は16ヶ月ということになります。

 

返済がはじまるのはいつから?

それでは、この返済は融資がはじまってからどのくらいで行われるのでしょうか。

基本的には偶数月に天引きがはじまり、そのあと毎月返済していくことになります。

融資実行月 返済開始日
1月 4月の年金支給日に天引きされる
2月
3月 6月の年金支給日に天引きされる
4月
5月 8月の年金支給日に天引きされる
6月
7月 10月の年金支給日に天引きされる
8月
9月 12月の年金支給日に天引きされる
10月
11月 翌年2月の年金支給日に天引きされる
12月

また、以下のようなやむを得ない理由で返済が難しくなることが考えられます。

  • 本人の病気や怪我
  • 配偶者の死亡

こうした場合は、返済期間を一律で延長することが可能です。

延長期間 貸付開始日から3年
最低返済額 1000円単位

 

借り入れの手続きについて

手続き

それでは実際に借り入れしたいときの手順について紹介します。

 

申し込みに必要な書類を揃える

申し込みをする前に、申し込みに必要な書類を揃えましょう。

必要な書類は下記になります。

  1. 借入申請書(金融機関の店舗にあります)
  2. 年金証書
  3. 現在の年金支給額を証明する書類(年金振込通知書など)
  4. 実印、印鑑証明書(発行後3ヶ月以内のもの)
  5. 本人確認の出来る写真付き証明書
  6. 資金使途の確認書類(見積書、請求書)

年金を受け取っている口座のある金融機関で申し込みをする

年金担保貸付でお金を借りたい場合は、年金を受給している銀行や信用金庫などの店舗で申し込みを行います。

各店舗には申込用紙が用意されていますので、必ず本人が窓口に行って申し込みを行うようにしてください。

ちなみにゆうちょ銀行や農協、労働銀行の窓口では申し込みできません

これらの口座で年金を受け取っている人が年金担保貸付を利用したい場合は、受取口座を変更する必要があります。

申し込みをすれば審査が始まり、審査に通過すれば融資してもらえます。

申し込みから融資までの機関は4週間程度かかりますので、余裕を持って申請するようにしてください。

 

年金担保貸付利用上の注意点

年金担保貸付利用の注意点

低金利で返済も優しい年金担保貸付ですが、利用をするにはいくつかの注意点があります。

  1. 追加融資ができない
  2. 申し込みから融資までの期間が長い

追加融資ができない

一度借りてしまうと、返済期間が終わるまでは追加でお金を借りることができません。

借りた後にさらにお金が必要になったときに、初めて追加融資してもらえないことの重要性に気づくことになります。

ですので、年金担保貸付でお金を借りるのはここ一番というときだけにしておきましょう。

軽い気持ちでお金を借りた結果、本当にお金が必要なときに借りることができなかったというのでは困ります。

そもそも年金から差し引かれますので、返済が終わるまでは生活も切り詰める必要があります。

無理に借りなくていいお金は借りないようにしたいところです。

 

申し込みから融資までの期間が長い

申し込みから融資までの期間が長いのも注意しなくてはいけません。

結婚式のご祝儀に借りようと思ったら、結婚式までに審査が間に合わなかったというようなこともあります。

金融機関から借りる感覚で申請すると、なかなか審査が終わらなくて焦ってしまうことがあります。

年金担保貸付でお金を借りるときは常に時間の余裕を持って行うようにしましょう。

 

まとめ

意外と知られていない年金担保貸付ですが、なんとなく全体像はつかめたのではないでしょうか。

年金担保貸付は一時的に必要になったお金を、低金利で貸してくれますが、確実に返済可能な金額までしか貸してもらえません。

しかも審査期間が長いため、利用にはかなりの計画性が求められます。

とはいえカードローンの年齢制限に引っかかっている人にとって年金担保貸付は強い味方です。

必要に応じてしっかり活用していきましょう。

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