無職でもお金を借りる方法についてまとめます。
お金を借りるイコール、消費者金融など貸金業者から借りるだけではありません。
無職だからこそお金が必要な場合が多いと思います。
返済計画がきちんと立てられるなら、なんとかしてお金を借りたいですよね。
様々な社会資源を活用して、失業中にお金を工面する方法を紹介します。
→ブラック・無職でもクレカ代わりに使える「バンドルカード」の詳細はこちら
無職の種類…どんな人でも安定収入があれば借りられる
無職の種類別、金融機関からの借入 | |
学生 | 安定収入があれば借りれる |
主婦 | パート・アルバイトなどで安定収入があれば借りれる |
年金生活者 | 一部銀行系ローンで可能 |
失業者 | 不可 |
まず、簡単に無職について分類します。
働ける状態なのに、働いていない人と、何か他にやるべきことがあって働いていない人では、考え方が全く違ってきます。
主に、無職とされるのは次の4つです。
- 学生
- 主婦
- 年金生活者
- 失業中・ニート状態
学生-安定した収入があれば、借り入れ問題なし
まずは、大学生、専門学校生など学生です。
こちらは、20歳以上で、アルバイトなどで安定した収入があればカードローンなど利用することができます。
本人の収入が審査対象になるため、親の収入で借りることはできません。
主婦-パートやアルバイトで収入があれば借入可能
次に主婦のかたですが、パートやアルバイトなどで収入があれば借入ができます。
まったく収入がない場合には利用できませんので注意しておきましょう。
このように審査通過のカギは、本人収入の有無が大きくなっています。
年金受給者…一部カードローンの利用と、年金を担保に借りることが可能
年金受給者の場合も、カードローンが利用できる場合があります。
ただし、満20歳から満60歳までの方というふうに、年齢制限を設けているところも多いため、基礎年金が支給される65歳の時点では借りれないところもあります。
また、年金収入のみで、お金が借りれるところも限定されてきます。
2016年時点で、年金収入のみで借りれるのは、以下の2社です。
年金収入で借りれる金融機関 | |
みずほ銀行 | 満20歳から満66歳までの方 |
新生銀行レイク | 満20歳から満70歳までの方 |
もうひとつが、独立行政法人福祉医療機構が実施する年金担保融資です。
障害者がお金を借りる方法でも紹介しましたが、年金を受け取る権利を担保にすれば、最高200万円までが借りられる制度です。
制度の詳細やメリットについてはこちらのページで解説しています。
失業中・ニート状態-失業前に借りる手を打つのが基本
失業中で、就労による収入がない、主婦、年金受給者以外は、新規でローン契約することはほぼ不可能です。
そのため、退職、失業が予めわかっている場合は、退職前にクレジットカードを作ったり、カードローン契約を済ませておくことで、退職後の収入を確保することができます。
逆に退職前に、収入確保の手立てを何もしなかった場合は、金融機関以外からお金を借りるのが基本になります。
失業中の人がお金を借りる方法
専業主婦や年金受給者を除いて、失業中や休職中で無職状態にある人がお金を借りる方法を紹介します。
現実的で簡単にできる方法から順に紹介します。
「キャッシュ」アプリでお金を引き出す
「キャッシュというアプリをご存知でしょうか?
簡単に言えば、「買い取りアプリ」です。
よくある買い取りサービスとの違いは、商品を手元に置いたまま入金できる点です。
スマホで撮影した自分の持ち物の画像を送信し、査定が完了次第、入金されます。
2週間以内に、お金を返金、商品を「キャッシュ」に郵送して売却のどちらかを選びます。
2017年6月にサービス開始後、16時間で一旦サービスが終了し、怪しさだけが残りましたが、11月に動画配信で有名なDMM.comが買収したことで、現在も人気を博しています。
とにかく早く現金を手に入れるという点では、他に類を見ないサービスです。
手持ちのクレジットカードでキャッシングする
クレジットカードを持っている人は、そのカードのキャッシング枠を使えば、新たに審査を受けることなく、お金を借りることができます。
これが一番早くて確実な方法です。
問題は、手持ちのクレカにキャッシング枠がついていない、もしくは枠が小さい場合です。
この場合は、新たに枠をつける、増枠審査を受けることになるので、無職の場合は審査に落ちる場合があります。
ただし30万円程度までは、ネット上からの申込で可能なところが多くなります。
増枠の際もなるべく少額にしておくのがポイントです。
生命保険の契約者貸付を利用する
積立タイプの生命保険の多くに、契約者貸付といって、積み立てたお金の一部を貸付してくれることがあります。
積立タイプの生命保険には解約払戻金というものがあり、この解約払戻金の範囲内であれば、一時的にお金を借りることができます。
非常に低金利でデメリットが少ない方法なので、積立型の保険に加入している人は、検討してみてください。
制度の詳細についてはこちらのページで紹介しています。
不動産や株券などを担保に金融機関から借りる
担保に出来るものがあれば金融機関からお金を借りることは不可能ではありません。
金融機関からお金を借りるときの担保になるのは次のようなものです。
- 不動産
- 有価証券や会員権
基本的には不動産か株券、そしてゴルフの会員権などはお金を借りるときの担保に出来ます。
何を担保にすればいくら借りられるかは金融機関によって違います。
担保に出来そうなものがある場合は、普段利用している銀行の窓口で貸付の可否を相談してみましょう。
生活福祉資金貸付制度-無職の場合、利用しにくい
生活困難者向けに社会福祉協議会が実施している生活福祉資金貸付制度があります。
市役所から借りる。生活福祉資金貸付制度で、国からお金を借りる方法
生活福祉資金貸付制度は連帯保証人が付く場合、無利子でお金を借りることができます。
借りたお金の使用用途は限られているのですが、失業中の人が再就職するためには十分な内容になっています。
- 引越し費用
- 就労のための技術習得の費用
- 緊急時の小口資金など
ただし、これは給付金ではなく貸付ですので「返すことが出来ること」がお金を借りるための大前提になります。
再就職の意志もない無職やニートの場合は、審査で落ちる可能性が高くなります。
制度よりも失業保険が優先されるので注意
また失業保険をもらえる場合は、生活福祉資金貸付制度よりも失業保険を優先する必要があります。
- 失業中
- 失業保険の受給資格がない
- ハローワークなどで求職をしている
上記の条件が揃えば、無職やニートであっても生活福祉資金貸付制度を利用する資格あります。
ただし逆を言えば、働く意志のない人には利用できない制度ですので注意が必要です。
また、社会福祉協議会が実施する社会福祉施策の一環です。
包括的支援という名のもとに、生活全般を支援されることになります。
実際にケースワーカーが自宅を訪問することになります。
他人に干渉されるのがイヤという人には不向きな制度です。
金融機関の審査対策-派遣会社に登録する
特に資産もなく、保険にも入っていないという場合は、金融機関でお金を借りるしかありません。
ただし、無職の場合、借り入れ申込時点に、職業欄を埋めることができません。
無職の場合はほぼ確実に審査に通りません。
どうしてもお金を借りたい場合は、審査対策で就業先を作る必要があります。
その場合、最も有利なのが派遣会社です。
派遣会社は労働実績が必要ない
派遣会社の場合は、まず実際に派遣先で働くかどうかは別として、登録することは簡単です。
なので、手っ取り早く勤務先を作ることができます。
本来であれば、実際に派遣スタッフとして働くのが理想的ですが、何らかの事情で働かない場合でも、所属年数は経過していきます。
半年から1年が、ローン審査に通る勤務歴の目安です。
運がよければ派遣会社に登録だけして半年も経過すれば、カードローン審査に通る可能性もあります。
返済時の収入はどうするか、という問題は残りますが、ひとまず審査を通したい場合は、派遣会社に登録するという方法がおすすめです。
まとめ:無職になる前に、資金確保しておくのが必須
無職でも借りる方法についていくつかまとめてきました。
やはり実際に無職状態になってからは、お金が借りにくいのが現状です。
無職状態で借りるには、担保となる資産が必要であったり、資金の使用目的が限定される借り先しかありません。
不測の事態で無職を余儀なくされたという場合を除いては、退職前にクレジットカードやローンカードの発行を行い、無職に備えておきましょう。